SAP BWで次のような課題を抱えていませんか?

SAP BWがリリースされてから20年以上が経ち、時代もテクノロジーも著しく進化しています。日々生成されるデータの量も当時と比較にならないほど膨大化しています。また、この20年間に、我々は誰もが予測できないような変化を数多く経験してきました。変化の激しい時代を迎えて、データウェアハウスも変化を求められています。
その証拠に、SAP BWの運用を続けるなかで、いくつかの課題に直面している企業は少なくありません。結果として、SAP BWを十分に活用しきれずにいる企業もあります。導入から長い年月が経過し、導入経緯を知る担当者がすでに社内にいないケースもあるでしょう。
貴社のSAP BWは、果たして当初の期待に応えられているのでしょうか?
改めてSAP BWの抱える課題に着目してみましょう。

機能の課題

  • 長年の利用に伴い、カスタマイズやアドオン開発を繰り返してきたが、導入/保守ベンダーや社内メンバーが入れ替わっていて、ブラックボックス化しており、仕様書や設計書が残っておらず、移行やその後のメンテナンスに工数・コストがかかってしまう

運用の課題

  • 長年の利用に伴い、業務部門で作成したオリジナルレポートを複製し、一部加工した類似レポートが多数存在している場合、類似レポートを整理しないと移行不要なレポートまで移行するという無駄なコストが発生するリスクがある

データ連携の課題

  • 日々SAP ERP蓄積されていく膨大な業務データを、新たなデータ分析基盤にどうやって移行し、どのように活用していくか、イメージがついていない

ライセンスの課題

  • 後継製品であるSAP BW/4HANAやSAP Datasphereへ移行する、あるいはその他クラウドDWHなどへ移行する場合、何のライセンスがどのくらい必要になるのかわからない

SAP BW サポート終了問題とは?

SAP BWは、バージョン7.3と7.4のどちらも2020年末でサポート終了となります。 バージョン7.5のみ、SAP ECC6.0と同じく2027年末までメインストリームメンテナンスを受けることができます。*

SAP BWの後継製品であるSAP BW/4HANAに移行する場合は、現行SAP BWのバージョンによって移行方法が異なる他、最新バージョンである2021でも2027年末まででメインストリームメンテナンスが終了となります。

また、 SAP BWでは標準搭載のレポートツールであるSAP Business Explorer(以下、BEx)Analyzerが、SAP BW/4HANAではサポートされなくなるため、BEx Analyzerを利用している場合、別途でフロントBIツールの検討が必要となります。

*ただし、SAP ECC6.0同様、追加のオプション料金を支払えば、さらに3年後の2030年まで延長保守が可能です。

3つの選択肢と留意点

これらの点を踏まえて、多くの企業では、今お使いのSAP BWをこれからどうするかという決断を迫られることになります。

移行の3つの選択肢

SAP BW リプレイスの検討ポイント3選

1. 利用機能/運用を整理する

機能面での検討ポイント

  • SAP BWで実現しているカスタマイズやアドオン開発部分のシステム規模を正確に把握し、SAP S/4HANAへ移行後も、必要となる機能は何かということを洗い出すことで安定した保守が可能となります。

運用面での検討ポイント

  • 運用面においては、SAP BWで利用しているレポートを対象に、業務部門とシステム部門が共同で、現在の業務上は利用されていない不要なレポートを事前に整理し、移行に備えて計画を立てる必要があります。

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