BusinessSPECTRE XC(クロスクラウド)は、SAPデータをクラウドDWHへ連携するソリューションです

SAP ERPに格納された大量の業務データを素早くクラウドDWHへ転送、他システムのデータも含めてクラウドDWHでSAP ERPのデータを一元管理できます。
SAP ERPのデータを様々な用途で活用することはもちろん、他システムのデータと組み合わせた多様なデータ分析も可能となります。

※各モジュールテンプレートは2025年7月までに順次リリース予定

製品開発の背景

SAPデータの外部DWH連携のニーズと課題

SAPデータの外部DWH連携のニーズ

2024年度の弊社独自調査によると、SAP S/4HANAユーザー企業のうち44.7%がSAP以外のクラウドDWHの利用を希望するとの結果が。

SAPユーザーの”いま”と”これから”~意識調査結果ご報告資料(2024年度版)~ より

SAPデータ活用の課題

  • SAP ERP独特の特殊データ:単純にエクスポートしただけでは使用できない
  • 独特のプログラム言語ABAP:単純なデータエクスポートにも工数がかかる
  • 複雑なデータ構造:データ加工しないと分析業務で使えない
  • データ抽出方法に制約あり:SAP製品以外のODPフレームワーク連携は認められていない

※「SAP Note 3255746」によると、使用を制限 及び 監査する技術対策を導入する権利を留保している状態

SAPデータをクラウドDWHに連携するメリット

SAPデータをクラウドDWHに連携するメリットを5つの観点でご紹介します

メリット01
クロスファンクショナルな分析

異なるモジュールに格納されているデータを統合し、クロスファンクショナルな分析を可能にします。
例えば、販売データと財務データを組み合わせて、販売活動が収益に与える影響を分析することができます。

メリット02
顧客インサイトの向上

他のデータソース(例:CRMデータ / カスタマーサポートデータ / ウェブトラフィックデータ)と統合することで顧客行動や顧客満足度に関する深い洞察が得られます。これにより、ターゲットマーケティング / パーソナライズドオファーの提供 / 顧客維持 / 戦略の最適化 などが可能になります。

メリット03
時系列分析とトレンド予測

長期間に渡って蓄積されたSAPデータを時系列分析することで、過去のデータからトレンドのサイクル/傾向などを把握することができます。また、機械学習アルゴリズムを使用して、将来のトレンドや需要を予測可能です。これにより、戦略的な計画や資源配分をより効果的に行うことができます。

メリット04
サプライチェーンの最適化

サプライチェーン全体のパフォーマンスを分析することで、在庫管理の最適化 / 需要予測の精度向上 / 供給業者のパフォーマンス評価などが可能になります。これにより、コスト削減と効率化が実現します。

メリット05
リスク管理とコンプライアンスの向上

企業のリスク管理やコンプライアンスの向上も期待できます。例えば、財務データや取引データを分析して不正行為の早期検出を行う、法規制に基づくデータ分析を行いコンプライアンスを確保する などの取り組みが可能です。

BusinessSPECTRE XC 製品コンセプト

従来のBusinessSPECTREでは…

従来版のBusinessSPECTRE は、SAP ERPのデータ連携に関して強みがある一方、Microsoft SQL Serverを介する必要があるため、クラウドDWHと連携するにはデータ連携フローが冗長になっていました。

そこで電通総研は、次のコンセプトに基づいて「BusinessSPECTRE XC」を開発しました!!

“ BusinessSPECTREの強みであるSAPクエリを活用したデータ連携ロジックはそのままに、
クラウドネイティブなアーキテクチャで再構築し、パフォーマンス向上&クラウドサービス活用を実現!! “

関連ソリューション

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